君に出会えた、それだけで俺はラッキーピーマン

明日はNice day!信じていれば叶う!!生きていれば会える!!

消えた初恋と黄色

突然だが、昨今LGBTQなどといった性的マイノリティについて、理解を示していこうという動きが活発化してきている。これに関しては誰も異論がないだろう。

 

もちろん、みんながそれを受け入れてるわけではないよ、とか
社会的な制度としてほとんどまだ進歩がないじゃないか、とか
そういうのは一応心得てる。そのつもり。いや、つもりだった。

まぁでもここではとりあえず、あくまでも「活発化」してきてるよね、ってのにはいったん同意してもらいたいのだけれど。

 

そして少し話は変わりますが、一般によく言われていることとして、「ポップカルチャーは時代の反映をしやすい」というものがありますよね。
なんかそれも正直よくわからんとこあるやん、ってのはまた今度書くとして。

その「ポップカルチャー」を通して今回私が思ったことをただただ書き連ねます。
今回一気にいろいろ重なって、考えることがちょっと多かったから。
あ、でもあくまで私個人の意見というか考えたこととして受け取ってくだされば幸いです。言葉遣いが適切でない部分や考えとしてどうなの、って部分もあるかもしれません。
先に謝っておきます、ごめんなさい。
でも自分の中ではちゃんと考えたり言葉選んだりして書き連ねたつもりだから、こういう意見のやつもいるんだな、と優しく広い心で受け止めてやってもいいぜって方はお進みください。

 

 

 

さて。

 

今まで過ごしてきた世界は、とてつもなくあたたかかったんだ。
めちゃくちゃ恵まれていて、ある意味まったく恵まれていなくて。
わたしはいろいろ知った気でいたけど全然そんなことはなくて、
あまちゃんだったんだなあと思い知らされた。

 

まずはじめに、テレビ朝日系列オシドラサタデー枠2021年10月クール「消えた初恋」に関して。

 

【消えた初恋】

www.tv-asahi.co.jp

消えた初恋に出会ったのは、ほかでもなくSnow Man目黒蓮くんのおかげ。ありがとう、めめちゃん。この作品と出会わせてくれて本当に感謝しています。
この作品は、消しゴムに好きな人の名前を書いて使い切ったら想いが通じるというおまじないがきっかけで生まれた勘違いが引き起こす青春ラブコメディーである。
恋に落ちるのは、橋下さん(演‐福本莉子/女の子)から消しゴムを借りた青木(演‐道枝駿佑/男の子)とそれに名前を書かれていた井田(演‐目黒蓮/男の子)だ。

もとからこの作品に自分の推しているグループのメンバーが出演することに対してはわたしは好意的に受け取っていたし、組み合わせ自体が面白くて発表当初はすごく喜んだのを覚えている。
作品もそれ自身が本当に面白い内容になっていて、取り扱う題材がまだまだ世間にとってはセンシティブな分、ギャグっぽいコミカルさを取り入れていてこういった話題にあまりなじみがない人でもナチュラルに受け入れられるようなテイストの作品だった。めちゃくちゃ丁寧な作りこみ、細かな配慮、多方へのリスペクトなんかを込めながらすっごい大切に作られた作品なんだと思う、でも割とライトでポップな作風というか文体って印象。

 

さて、わたしはSnow Manを好きになる前に一時アニメ・マンガにハマっていたことがある。
わたしが好きだった作品はいわゆる二次創作が特に多い作品で、「腐向け」のコンテンツもゴロゴロ転がっている界隈だった。(「腐」というのはBL(男性同士の恋愛)を好む人に対して使われる語のこと、ちなみに百合(女性同士の恋愛)を好む人に対する俗称は特にない)
その以前は別の3次元のアイドルグループにハマっていて、そこにも多少の二次創作の庭が広がっていた。そこには紅一点になるというような夢小説はもちろんのことながら、数は少ないながらもメンバー同士のBL作品も転がっている。

上記のように、わたしは腐向けコンテンツも通ってきたことがあるし、夢小説も通ってきたことのある、夢女子 兼 腐女子なのである。

だからわたしはこのコラボを聞きつけた時に世間にどのように受け取られるのだろうかという不安もありながらも、自担のグループに演技のお仕事が来た!という感動と別で好きなグループともコラボする!という嬉しさのほうが圧倒的に勝っていた。

そのうえ、中高のころから身の回りにいわゆる性的マイノリティに分類されると公言している友達もいた。先述の趣味のこともあり、わたしのまわりにはこういう話題について深い理解を示す人がとても多かった。(Twitterの趣味垢TLにも理解のある人が多かった、これはたまたまわたしがそういう方をフォローしてただけだけど)

 

そんなわたしが衝撃を受けたのが、消えた初恋の第8話。岡野先生(演‐白洲迅/男性)が登場する回だ。
正直に言って、岡野先生にドン引きした。

「俺そういうの興味ないから」「青木くんが…その、’’そう’’とか知らなかったから」「もちろん誰にも言わないから」(ドラマより引用)

そして、 ホテルの前 男とふたり お金もらってる  この情報だけで援交的なことしてるって決めつける。

本当に最低だと思った。たまたま青木くんが好きになったのが井田くんだったってだけなのに。あんたのその、俺のことも恋愛対象として見てるんだろ、俺はそういう趣味ない、気持ちが悪い、っていう言い分が通るんなら、男性を恋愛対象とする人もっと限定して言うと世の中の女性はすべて全員がお前のことそういう目で見て、狙ってるってことになるんだよ。逆にあんたも世の女性すべてをそういう目で見てますよ~って、そう主張することにもなるぞ、って。そう思った。

だけどそこで気づいた。これが現実なんだって。
今までこの話題に関して、ぬるま湯よりもぬるいような、そんな世界しか見てこなかった。ぬくぬくの温室育ち、ビニールハウスで栽培された野菜みたいな、そんな世界しか見てこなかった。だから気づかなかった。ていうか、全く知らなかった。でも、こういう認識の人は絶対的に多いんだって、そう感じた。

だって、青木くんに「岡野先生、偏見やばいよ」(ドラマより引用)って言われたとき、岡野先生はこの考え方が偏見だなんて思ってもなさそうな雰囲気だったから。
確かにそうだと思うんだ。今までの男女の二項対立が’’普通’’として生きてきた人からしたら、男が男を好きになるなんて、女が女を好きになるなんて変だ、おかしいという認識が’’常識’’なんだもんね。これが非常識で偏見だなんて、はなから思ってないんだろうな。

今回この作品の中で岡野先生は「まぁいっか。なにが好きだろうと、人の自由だしな。」(ドラマより引用)と、同性を好きになる気持ちは俺にはわからないとしながらも多様性の受容について積極的な態度を見せる。

 

あーーーーーーーーーーーよかった。。。。。。。。。

 

岡野先生も別に悪い人じゃないんだよ、アップデートが間に合ってないだけで。青木くんたちとの交流を通じて新しい価値観手に入れられてよかったね。本当に。

 

これに関連して、わたしがもう一つ取り上げたい作品がある。それがback numberの黄色だ。

 

【黄色】

youtu.be

「なぁ!この曲きいて!ってか見て!」2歳年下の妹がそういってきたことがこの曲との出会い。妹いわく、1曲きいただけなのに映画一本見たような感覚になるらしい。
そう言われて聞いたこの曲。
登場人物は主人公(歌い手)のポニーテールの女の子(女の子Aとする)と、女の子Aが恋するサラスト女の子(女の子Bとする)、そして女の子Bが恋する男の子。大きく分けてこの3人。

本来ならば、この曲の解釈とか表現とか、この曲についてもたくさん書きたいのだけれど、少し話がそれるので今回は割愛させてもらいます。

わたしは妹に言われた通り、この曲を聴くのみならずしっかり見た。
冒頭の「この気持ちが私の胸を突いて いつか目の前の君に届くまで」の歌詞に乗せて映し出される女の子Aの姿と女の子Aが見つめる女の子Bの姿。5分ほどある曲の中の、冒頭たった40秒程度の位置。わたしはこの時点で「女の子Aの女の子Bに対する片想いの曲なんだな」と理解した。結果、そうだった。(わたしの友達数人にもこのMVを見聞きしてもらったけれど、大体がわたしと同じ箇所でこの構図に気づいていた)

驚いたのはここからだった。

妹に黄色を聞いたという報告をすると、興奮気味に「映画みたいやったやろ?!」と反応するやいなや、「いやー、でもまさかback numberが’’そういう’’曲だすとは思わんかったわ~」などと言い始めたのでよくよく聞いてみると、妹は最初女の子Aも女の子Bも男の子に恋していて、女の子Aと女の子Bは仲良しなのにどうしよう、というよくある三角関係の歌だと思って聞いていたようだ。ただ、そう思って見聞きするとどうもしっくりこない部分がやはりあって、コメント欄を見たり何度か見直すうちに構図を理解した、とのこと。

正直な感想を言うと、歌詞と映像を見ればあからさまにその構図が示されているというのに、それを理解するのに相当の時間を要したというのが驚きでしかなかった。

さらに驚いたのが、「でもこれ’’普通’’の恋愛に置き換えても通じる歌やからすごいよな~、うちの言った三角関係の関係性でも成り立つ歌やん?」という一言。たしかに、そういう捉え方もできるにはできる。間違いじゃないと思う。でも、わざわざ置き換えないといけないことなのだろうか。置き換えなくてよくないか。

この曲においては、MVという視覚的な情報も駆使して明白な女性同士の恋愛を描こうとしたのだろうが、女性同士の恋愛だって、なんらおかしいことじゃないじゃないか。

わたしにとって、この黄色をめぐる妹とのやりとりは衝撃以外の何物でもなかった。
なにがこんなに違和感で、なにがこんなに衝撃で、なにがこんなにショックだったんだろうと考えた。そんなとき、母親とドラマの話をしていて母が「最近はSDGsとかもあってさぁ、ドラマも普通の男女1対1の構図じゃなくて3対3とかでしかもそこで必ず男女カップルができるとは限らないじゃん」みたいなことを言い出した。おそらく母はSDGsじゃなくてLGBTQの話をしたかったのだと思うけれど、この人も全然興味ないんだなと感じた。けど、それを感じるだけでそこまでの衝撃を感じなかった。この違いを考えた時になるほど、わたしはほぼ同年代なのに全然考え方が違う妹に衝撃を受けたのだ、と。

 

母親と考えが違うのは受けてきた教育も違うし、生きてきた世代の常識が全く違うから多少はしょうがないよね、と思ったのだが、2つしか年齢が変わらなくて、ほとんど同じような教育を受けているはずの妹がこの話題について全く理解を示さなかった(というかそもそも興味を持っていなかった)ことが衝撃であったのだ。今までのわたしの世界では(特に近しい人たちは)大体がそれを受け入れている人だったから。

 

たしかに、妹は根っからのTVっこで、アニメやマンガとは無縁、ボカロなんかにも興味がなくて早めにこの流れを取り入れ始めたものにはあまり触れてこなかったのだと思う。でも、学校でLGBTQについて多少の指導は受けるだろう。すぐに結びつかなかっただけかもしれないけど、それでも拒絶したり、無関心でいたりすることはやっぱり少し違うんじゃないかな。消えた初恋について妹に話した時にも、「それジャニーズ二人でやることじゃなくない?せめてどっちか俳優さんやろ」と少し引き気味に言われた。この感性は正直私にはわからないものでした。

 

まとめ

今回ここでまとめたかったのは、まだまだだよってことを改めて認識する必要があると思ったから。
ある程度共通の価値観を構築しようと試みる教育の現場に性的マイノリティなどの話題が取り上げられても、変わってない人は変わってないし、何より興味を持ってない人がいる。それを今回は痛感した。
私自身、今のところは男性を好きな女性であると自認しているしまだまだ勉強が足りない自覚もある。きっと、性的マイノリティに分類される人にとってこの世界がどうであるかをはっきりとは認識・把握しきれてないと思う。
だけど、今はっきり分かったことは今までの自分の認識は甘かったこと、そりゃ社会が変わるはずないということ、そして声を上げても変わらない社会であったとしても声を上げつづけない限り絶対に変化は訪れないということ。

 

分かっていたつもりだったけど、すとんと心に落ちました。だからこれからどう行動していく、なんてこと決められるほど勉強できてないしわからないことが多いけれど、常にこのような話題についてまっすぐ向き合える姿勢を整えておくことはしないといけないと思いました。

 

なんだかまとめなんだかなんなのか分からないようなことでしかまとめられませんでしたけど、言いたいことこれで終わりっ!
明日はもっといい日になりますように!

 

 

 

 

〈追伸(?)〉(書きたかったけど入れ込むのが難しかったこと箇条書きで書いてます!)

・この話題に対してとても丁寧に言葉を選びながら「僕は女性が好きな男性だけど、井田くんにときめきました」って素直に言えるラウールさん、本当に素敵

・このようなタイミングで自分の好きなSnow Manがこういった価値観の作品に携われたことは本当にありがたいと改めて感じた、しかもそれをまっすぐに受け取れる人たちでとてもうれしい

・佐久間くんがグループにもたらしたものってある意味多いんじゃないかなって思う。メンバーみんな本当に優しい人たちだし、馬鹿みたいに真面目だから、こういった先駆的というか新しい価値観とか話題を取り入れやすい二次元の沼にどっぷり浸かっててそれを発信し続けるエネルギーのある人が近くにいるとそういう価値観もあんのかーって価値観のアップデートを素直に心から受け入れてくれる。あとは現役高校生(2021年12月現在)っていうひと回り下の価値観と常に触れ合うことで、グループとして様々な話題に対する対応の柔軟さが生み出されていると思う。贔屓目ももちろんあるだろうけど、奇跡のグループ、Snow Man。出会えて本当によかった。

・好き。